筆者は約20年の間、各駅の改札口付近で配布されていた紙のポケット時刻表を集めていました。
特に近畿エリアのアーバンネットワークでは、2010年の近畿統括本部発足以前の各支社独自のデザインがコレクター気質をくすぐる要因の1つでもありました。
2021年を最後に配布が終了し楽しみの1つが減ってしまいましたが、丁寧に保存していたおかげでこうして並べることで当時を懐かしむことができます。
本記事では大阪支社を中心に広く使われていた共通デザインを時系列に並べてみました。
大きなダイヤ改正を3月と10月に行うことが多かったので、各年度春・秋の順に並べています。
同じ駅について新旧を比較する投稿は別途企画中のため、少々お待ちくださいませ。
2000年~2006年
この時期は、そのダイヤ改正で登場した列車や新設サービス、新たな停車駅、開業駅を図と共に表現されていました。
表紙を見ればどの年代のダイヤ改正か、察しが付くような個性あふれるデザインでした。
2007年~2010年
この時期のデザインは、おでかけネットのアピールに注力したものでした。
「大阪駅に9:00までに着きたい!どの列車に乗ればいいの?」「今の運行状況はどうだろう?」
といった、利用者の気持ちをキャッチフレーズにしたデザインがしばらく続きました。
携帯電話の普及にともない、二次元バーコードも配置され始めました。
2010年~2014年
キャッチフレーズが消え、そのスペースにフォントが大きくなったダイヤ改正日時が上端より移動してきました。
2000年以降では最もシンプルなスタイルと言えるでしょう。
上段の駅名欄は紺色でほぼ固定になりました。中段のダイヤ改正日時欄は赤と白(たまに水色)の繰り返しになっています。
2015年~2021年
二次元バーコードが2つ増え、合計3つの情報が表紙のバーコードから読み取れるようなデザインになりました。
つまり、運行情報の通知サービスと、紙配布からモバイル表示に対応し始めた遅延証明の分になります。
これ以降は、上段の駅名欄もダイヤ改正ごとに背景, 文字囲みの色 / 形状を毎回変化させるようになりました。
本記事は以上になります。
今回は”表紙”に着目してアーバンネットワークのポケット時刻表を振り返ってみました。
お読みいただきありがとうございました。