筆者は各駅の改札口付近で配布されていた紙のポケット時刻表を集めていました。
京阪電車では2018年を最後に配布が終了し楽しみの1つが減ってしまいましたが、丁寧に保存していたおかげでこうして並べることで当時を懐かしむことができます。
昭和後期の青色を基調とした2色・3色刷りの時代を経て、平成に入ると8000系をデザインに取り入れたこともあり赤色が目立つ表紙になり、2003年以降はフルカラーが採用されました。上段&下段に紺色の帯を入れるように統一したのもこの2003年改正からになります。2014~2015年には行楽シーズンの特別ダイヤ専用の時刻表が配られたり、2017年には一時的に写真が採用される年もあり、変化に富んだ経緯を辿っています。
本ページではいま手元にコレクションとしてある30回分のダイヤ改正のデザインを、昭和(1977~1984年)、平成その1(1989~2000年)、平成その2(2003~2018年)という3つの区分にわけて紹介したいと思います。
昭和(1977~1984年)
S52(1977).7.24 | |
S55(1980).3.23 ・朝ラッシュ時急行・準急の増発 ・昼間時の準急・急行が守口市停車 ・準急が萱島に終日停車 ・急行が寝屋川市に終日停車 ・土曜ダイヤの導入 ・平日朝ラッシュ時急行の運転間隔を20分から10分に変更 | |
S56(1981).12.13 ・平日朝ラッシュ時下り急行2本増発 ・平日・土曜・休日ダイヤを完全分離 | |
S59(1984)3.29 ・朝夕ラッシュ時急行・準急の増発 ・列車種別の変更と運転区間延長 ・京阪本線と宇治線との連絡時間短縮 | |
S60(1985).4.22 ・平日朝夕ラッシュ時における淀屋橋-樟葉間の急行を8両で運転開始 ・準急・急行の守口市、枚方公園停車時間帯の拡大 | |
S62(1987).6.1 ・淀屋橋-三条間の急行を8両化 ・準急の増発、運転区間延長 ・交野線の交野市-河内森間の複線化完成、普通増発 | |
S63(1988).5.28 枚方市駅付近の高架化の進展により、上り高架線が使用開始 |
平成その1(1989~2000年)
H1(1989).9.27 ・急行が五条に終日停車。 ・深夜の上り特急が1本増発 ・宇治-三条間の急行廃止 ・6両の3000系特急に鴨東線開業に合わせて6両と7両が混在していた特急を7両に統一 | |
H2(1990).3.24 ・枚方公園と枚方市における急行の夜間停車時間帯の延長 ・夜間の準急が守口市に停車 | |
H3(1991).6.1 午前ラッシュ時の下りに特急1本増発 | |
H5(1993).1.30 ・朝ラッシュ時に下り特急6本が中書島停車 ・平日朝ラッシュ時と夜間の増発 | |
H7(1995).6.19 ・朝ラッシュ時と深夜の列車の増発 ・宇治線・交野線の普通の増発 | |
H9(1997).3.22 ・平日朝ラッシュ時特急に9000系投入。 ・平日朝ラッシュ時下り特急6本が中書島に加えて枚方市にも停車。 ・平日朝ラッシュ時における列車の増発 | |
H15(2000).7.1 ・1950年以来、京橋-七条間をノンストップで運行していた特急が中書島駅、丹波橋駅に終日停車し、朝ラッシュ時の下りで2本増発。 ・丹波橋駅で特急と急行の緩急接続を開始。 ・停車駅追加に伴い、平日朝ラッシュ時の下り特急の臨時停車は枚方市駅のみに。 ・区間急行の削減と守口市駅、枚方公園駅における急行の夜間停車時間の延長。 |
平成その2(2003~2018年)
H15(2003).9.6 ・昼間時の急行の運転取りやめ ・特急が枚方市、樟葉に終日停車 ・従来の特急をK特急とし平日朝夕ラッシュ時での運行に ・準急の中書島-七条間における通過運転を取りやめ、萱島-出町柳間が全駅停車に。 ・昼間時に出町柳発着の準急を運転開始。 ・昼間時の出町柳駅発着の普通を萱島駅発着に短縮。 ・交野線直通列車として朝ラッシュ時に淀屋橋行きK特急おりひめ2本と夕ラッシュ時に天満橋発準急ひこぼし7本を設定。 ・土曜と休日のダイヤの統合。 | |
H18(2006).4.16 ・昼間の準急を取りやめ特急、急行、区急、普通による10分間隔での運行に ・守口市駅での緩急接続は急行と普通に、枚方市駅、丹波橋駅、三条駅での緩急接続は特急と普通になった。 出町柳発着の普通が復活。 交野線直通特急おりひめの運転。 淀屋橋行きの準急・急行の一部が天満橋行きに、普通の大部分を淀屋橋行きにそれぞれ変更。 K特急を含む一部の特急に女性専用車両を導入 | |
H19(2007).1.27 ・平日朝ラッシュ時の行先を天満橋から淀屋橋へ(またはその逆へ)調整 | |
H20(2008).10.1 ・3000系デビュー ・K特急を快速特急に改称。 ・守口市通過の準急を通勤準急として分離 ・新たに快速急行を設定 ・守口市を停車駅から除いた通勤快急も設定 ・守口市、枚方市の両駅通過種別として深夜急行を新設(樟葉行最終1本のみ) ・交野線直通列車として平日朝夕ラッシュ時に中之島行の通勤快急おりひめ2本、平日深夜時に中之島発の快急ひこぼし3本を新設 ・丸太町、四条、五条の駅名をそれぞれ神宮丸太町、祇園四条、清水五条に変更 | |
H21(2009).9.12 ・樟葉発通勤準急を三条まで延長 ・中之島行き通勤準急2本が淀屋橋駅行きに、淀屋橋行き普通1本が中之島駅行きにそれぞれ変更。 ・夕ラッシュ時に淀屋橋発急行4本を20分間隔で新設、中之島発の快急3本を普通に変更 ・夜間と深夜時において、淀屋橋発樟葉行の特急3本を出町柳行に、中之島発出町柳行の快急3本が樟葉行にそれぞれ変更 | |
H23(2011).5.28 ・昼間時の快急と区急の運転を取りやめ ・快急に充当されていた3000系を特急に追加 ・昼間時の準急の一部を急行に変更 ・快特の運転を取りやめ、特急に統一 ・枚方市、樟葉を通過する定期列車が消滅 | |
H25(2013).3.16 ・昼間時の準急を淀屋橋発に変更し普通は中之島発着に統一。 ・急行と準急、萱島発着の普通と出町柳駅発着の普通をそれぞれ交互に運転し、淀屋橋-守口市間は急行と準急による10分間隔、萱島-出町柳間は準急と普通による10分間隔に。 ・淀行きの列車の増発。 ・上り特急の10分間隔での運行を22:20までに拡大。 ・交野線直通おりひめ・ひこぼしの運転を取りやめ、本線での5両編成列車の廃止。 | |
H26(2014).10.4 ・秋特別ダイヤ | |
H27(2015).3.21 ・春特別ダイヤ | |
H27(2015).9.19 秋特別ダイヤ | |
H28(2016).3.19 ・枚方市で特急、準急の緩急接続を行っていたが香里園で追い抜くダイヤに変更。緩急接続は樟葉に変更。 ・快速特急は2013.3.16改定にて廃止後、中書島、丹波橋を停車駅から除いた上で行楽ダイヤで復活していたが、土休日ダイヤにて洛楽として定期化。 ・昼間時に準急と交互に運転していた急行を廃止し準急に置換 ・出町柳発着の普通を枚方市発着に変更 | |
H29(2017).2.25 快速特急「洛楽」の運行時間帯が平日ダイヤにも拡大。その補完として運転されている快速急行のうち淀屋橋発出町柳行きを急行に変更し、淀屋橋発出町柳行きの急行と出町柳発淀屋橋行きの快速急行が平日2本、土曜・休日5本で運行される。 昼間時の中之島 – 萱島間の普通の一部の運転区間を枚方市まで延長。枚方市駅発着が4本、萱島駅発着が2本となる。 夕ラッシュ時から深夜時にかけて、中之島-樟葉間の快速急行を淀屋橋-樟葉間に変更。それに伴い、一部の準急を淀屋橋発から中之島発に変更。プレミアムカーの導入に向けての8000系車両の改造工事により、全ての8000系車両が7両編成での運行に。 | |
H29(2017).8.20 8000系車両の6号車に全席指定車両を組み込むことでプレミアムカーの運行が開始。平日ラッシュ時において、樟葉発淀屋橋行き1本と枚方市発淀屋橋行き1本で運行される | |
H30(2018).3.17 | |
H30(2018).9.15 ・ライナーの増発と運転区間の拡大が実施され、平日朝ラッシュ時に出町柳発淀屋橋行き1本と平日夕ラッシュ時に淀屋橋発出町柳行き2本を新設 ・プレミアムカーの運転本数と運転時間帯が拡大され、土休日の快特洛楽にも導入 ・平日朝ラッシュ時に特急1本、快急1本増発、土休日の朝に特急2本を増発 |
ダイヤ改定内容は、Wikipedia記載の内容を参考にしました。