今から17年前、鳳駅でのこのような光景をご覧になったことはありますか?
4番線で発車を待つ、鳳始発の区間快速です。
しかし行先表示を見てみると、天王寺行ではなく大阪環状線方面行となっています。
土曜・日曜ダイヤの早朝走るこの列車、実はレア要素満載だったのです。
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2003年10月ダイヤ改正で運行開始
写真は2005年10月1日ダイヤ改正時に駅で配布された冊子時刻表です。土休日ダイヤの早朝に上りが外回りで大阪環状線を1周し、今度は折り返しとして天王寺発で内回りを走行し、阪和線、鳳まで直通する運用になっています。また、列番はそれぞれ2106H、2109Hが割り当てられています。
103系8両固定編成での運行
鳳駅の電光掲示板です。乗車位置が○印1-8ということで、
4扉8両で大阪環状線に突っ込んでいこうとしていることがわかります。
2006年3月ダイヤ改正で廃止
前後の普通や快速・関空快速はそのままですが2106H、2109Hが削除されているのがわかります。
各停車駅の時刻表上では・・・?
2106H~2109Hは、途中停車駅のポケット時刻表の上でも駅ごとに工夫された書き方がされていました。手持ちの過去の時刻表を紐解いていきましょう。
鳳駅~天王寺駅
大阪環状線西側
大阪環状線東側
大阪駅でのワンショット。
方向幕は既に区間快速から天王寺へと回されており、外回り列車と変わらぬ顔をしています。
大阪駅着の6:49はちょうど新潟発の急行きたぐにの到着時刻と重なっており、583系との共演が見られました。
余談になりますが、運番の80番台は日根野区に所属する103系のうち、
8両固定編成に割り当てられるものです。A81~A83がありました。
このように阪和線、大阪環状線(弁天町まで、大阪まで)で工夫された行先案内がなされています。
では折り返しの2109Hは時刻表上でどうなっているのでしょうか。
次ページで見ていきたいと思います。